ラグーン商会近辺のイカした連中

ロック……日本人、本名、岡島緑郎。ロクロウだからロックだとダッチに命名され、そのまま通り名にしてしまっている。大企業の歯車、一介のサラリーマンとして典型的なニッポン人の幸せライフを手に入れるハズが、何の因果か海賊まがいの見習い水夫に(#1)。
 それでもサラリーマン時代のYシャツネクタイ姿を崩さないあたりや、時折見せるアツい言動を見るあたり、内に秘めたる何かはあるようだ(#9,#10ほか)。
 この後彼が悪党として成長してしまうのか、それとも艱難辛苦の第三の道を選択するのか、非常に興味深いところではある。
 書くのを思いっきり失念してしまっていたが、一応本作の主人公である。

レビィ……チャイニーズアメリカン(らしい)。本名不詳、年齢不詳、どこかの国の刑務所で服役経験アリ。ベレッタM92ロングバレルカスタム、その名も「ソードカトラス」を愛用、二丁拳銃で死体の山を築いたりそこらじゅうを血の海にするのが仕事。時々脅しにも使う。彼女の過去は明確に語られていないが、ほぼ間違いなくクソ溜めの如き酷い環境で成長した事が窺える(#6)。ヒロインと呼ぶには余りに凶暴過ぎる、漫画史上最狂最悪のヤバキチガンマンヒロイン。確かにいい女なのだが、「可愛い」と括ってしまう事は到底不可能。
 普段これしか着ていないのだが、黒のタンクトップにダブルのホルスター、ヒップラインを際立たせるカットジーンがトレードマーク。
 ちなみに事実上、このマンガのヒロインはレビィである。死にたくなければ萌えろ。

ダッチ……アフリカ系アメリカ人(らしい)。元帰還兵という裏設定を持ち、作者インタビューによれば、この「ダッチの過去」というお話が物語の肝になるとかならないとか。
 「ケサンの攻防戦がピクニックに見えるぜ」(#3)などと言うイカす台詞をサラッと言うあたり、一体何歳なのかその謎は深まるばかりである。 改造魚雷艇ラグーン号の船長にして、ラグーン商会の経営者、つまりはボス。
 色々と委細無く立ち回ったり、従業員を慰問に連れ出したり(朝まで痛飲)、少なくとも彼の言う事をよく聞いて働いていれば命だけは助かるらしい。ボスとしては悪くない。

ベニー……ユダヤ系(自称)アメリカ人。ラグーン商会でのハイテク方面よろず担当。メガネ。ものごっつい最高級品に見えるデジタル海図なども彼の手によるものだろう。
 もともとフロリダの大学で色々と悪い事と悪くない事をやっていたらしいのだが、運悪く悪い事のほうがFBIとマフィアにダブルのクリティカルヒットを与えてしまったらしく、トランク詰めで沈められそうになっていた所を、レビィに助けられたという、非常に長ったらしい過去を持つ(#1)。特徴はメガネと淀みない解説。
 クルーの中では一番ロックに近い存在かと思われていたが、彼もまた悟りきった人間だったのである(#15)。

バラライカ……「ブーゲンビリア貿易」の女社長にして、強大なロシアンマフィアの女ボス。元ソビエト軍特殊部隊出身、退役時階級は大尉。顔の大きな火傷が特徴で、商売敵からの陰口は「フライフェイス(火傷顔)」。ラグーン商会とは提携したり提携しなかったりやんわりと敵に廻ったりと、まぁ物騒な事を除けばラグーン商会の主要取引先と言っていいだろう。
 #9では御自ら市場に卸す裏ビデオの品質チェックを、「頭がおかしくなりそう」とぼやきながらもやっているあたり、非常に律儀な商売をするお方らしい。だけどそりゃマフィアのボスがやる仕事じゃありませんて、姉御。

張……もうどこからどう見てもチョウ・ユンファがモデルとしか言いようがない、作者の迸る愛の結晶体。香港系マフィア・三合会(トライアド)のロアナプラ責任者である。
 競技用のベレッタ22口径をベースに、原型銃のパーツが残らなくなる程にまでカスタムされたであろう「張カスタム」の二丁拳銃で暴れ回る様は、多くのマニアから注目を集めたとか集めなかったとか。

ロベルタ……1シリーズのみ登場しただけにも関わらず、「ブラック・ラグーン」を語る際に外せないという異様なキャラ。時代錯誤なメイド服に身を包み、南米のとっても物騒な土地から巨大トランク片手にやって来た彼女の任務は、麻薬カルテル間の潰し合いで所在不明となったお坊っちゃまの救出。当然、そのお坊っちゃまを運んでいたのはラグーン号。レビィと一戦交えておきながら、拳のみのガチンコ勝負だった為、死なずに済んだ唯一のキャラクター。編集部には毎月、ロベルタ再登場の嘆願書が届くとか届かないとか。










"BLACK LAGOON"(TM)(C)Rei Hiroe/Shogakukan Inc.
JDAR 2004










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